劇場から見るアイドルステージ～地方編～
前回の関東編から引き続き、我々を夢へと誘う『劇場』の地方編です。
便宜上、関東以外の地域のことを地方と呼んでおります。差別的な意図は無いのであしからず。
こちらも前回と同じく、ステージの見え方について触れている場合は身長160overの平均よりやや高めの筆者視点です。全ての座席に座った訳ではなく、当時たまたま座った席の感想になりますのでご了承ください。
【少年ハリウッド～僕らのオレンジにまた逢いたい～ (愛知公演)】
会場：愛知県芸術劇場小ホール
場所：愛知県名古屋市
最寄り駅：栄駅/栄町駅
座席数：280～330席(客席形態により変動)
公式HP：https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/facility/mini.html
美術館、図書室、アートスペースなどなど、芸術に特化した文化センターの中にあります。駅からも近いしオアシスのすぐ横でめちゃくちゃでっかい建物なので迷う余地なし。
大ホールはバンドのライブで行ったことありますが、小ホールは行ったこと無いのでわからないです！！ごめん！どうやらエンドステージもアリーナステージも対応出来るんだとか。
公式に表記されている、『やさしいトイレ』という名称がなんだか気になりますね。芸術劇場は障碍者や高齢者に向けてバリアフリー情報がまとめてあったり、福祉に力を入れている施設のようですが、なんだかほっこりしてしまう名前です。
オアシスの水の宇宙船はとても綺麗なので見てほしい～！CHaCK-UPっぽい！
【少年ハリウッド～僕らのオレンジにまた逢いたい～ (大阪公演)】
会場：ABCホール
場所：大阪府大阪市
最寄り駅：福島駅/新福島駅/中之島駅
座席数：定員327名
公式HP：https://www.asahi.co.jp/abchall/index.html
朝日放送が運営している小規模劇場だそうです。写真で見たかんじ、茶色と黒で統一感があり、モダンな雰囲気。大阪の中心地にそんな劇場があったとは知らなかった…行ったことが無いので分かりませんが、かなりコンパクトな印象です。
「しっかりとした傾斜角をもち、とても観やすく、また演じやすい空間との定評をいただいています」と公式で表記されています。
【プレゼント◆５－満月にリボンをかけて－(名古屋公演)】
会場：テレピアホール
場所：愛知県名古屋市
最寄り駅：栄駅、高岳駅
収容人数：216～504席(客席形態により変動)
公式HP：https://www.tokai-tv.com/telepia/access.html
テレピアビルの中に入居し、東海ビルが営業していた多機能ホール。2014年3月末に貸ホールとしての営業を終了しました。
同ビルにはホテルオークラレストランや審美歯科、個室型サロンなど、大人の紳士淑女向けのビルといった印象です。エントランスが吹き抜けとなっていたり、大理石調の階段だったり、白や金を基調としたデザインが多く、醸し出される高級感に背筋が伸びる場所です。
1階にはコメダ珈琲が。フルムーン一行が出向いたこともありますし(DVD特典参照)あそこでお茶をしたリボアムは多いのでは？がっつりソフトクリームが乗ったシロノワールは絶品です！
劇場ロビーには天井まで高さのある大きな絵が飾られていたり、そもそも天井が高めだったり、やはり全体的に気品を感じられる造りです。ホール内は壁も床も明るい木目で覆われており、真っ赤な椅子を暖色のライトが照らし出します。
ホールの半分はフラットで、後方は傾斜の大きい段差があるため、フラット後方に座ってしまうと著しく視界を遮られます。ステージがそこそこ高さがあるのでキャストが立ってるとなんとか見えますが、座ってしまうと見えづらいとかいうレベルは越しています。関東編でも何度も言っていますが、フラットな劇場は本当に、本当～～～に座席に注意です。
【E.T.L vol.7 ～雨天決行★シャトルでキミを迎えに行くよ！～(大阪公演)】
会場：グランフロント大阪 北館4F ナレッジシアター
最寄り駅：大阪駅/大阪梅田駅/梅田駅
収容人数：約380席(客席形態により変動)
公式HP：https://www.kc-space.jp/theater/
大阪駅からすぐそばの施設、グランフロント大阪の北館4Fに位置する「ナレッジキャピタル」内にある多目的シアター。音楽ライブや映画試写会、ビジネスセミナーに学会など、多岐に渡るジャンルに対応しています。
グランフロント大阪は大阪駅と直結しているため、駅から近いうえに迷うことが無いのでとても便利です。屋根があるので雨にも濡れない！食事も買い物も出来る複合施設なので、前後に休憩をするにも選択肢がたくさんあります。施設内で不動の人気を誇るTHE CITY BAKERY BRASSERIE RUBINという店のパンがものっっすごくおいしくて眺望も素晴らしかったので、また寄りたいな～
前回の記事で書きそびれたのですが、ETL7では入口付近に公演名とかけて、クルーの担当カラーのてるてる坊主が展示されていました。ドルステ運営のこういうところ…！こういうところが好きなんですよ！！！愛でしか無い！！！！
中通路と上手下手の通路を作り、エンドステージ形態に。中通路以降は1列ずつ段差もしっかりありました。劇場公式HPの基本レイアウトとほぼ同じでしたが、最前列を潰して下手脇も椅子を撤去していたため、近さが半端じゃなかった…！
フロア内は全体的にモノトーンとブラウンで統一感があり、スタジオのような雰囲気も。外観は、真っ赤な壁とガラス張りの入口が特徴的。近代的でおしゃれさ漂う劇場です。CUFの皆さんも赤い壁を背景にお写真を撮影していました。写真を撮りたくなる映えスポット！
【E.T.L vol.7 ～雨天決行★シャトルでキミを迎えに行くよ！～(福岡公演)】
会場：レソラNTT夢天神ホール(レソラホール)
場所：福岡県福岡市
収容人数：252席(最大304席)
公式HP：http://resolatenjin.jp/hall/
元は岩田屋本館という複合施設にあった『NTT夢天神ホール』が『RESOLAビル(アーバンネット天神)』に移転し、その際に『レソラNTT夢天神ホール』と名称を改めたとのこと。6～9階はオフィスも入居しています。
レソラという名は天神という地名の中でも印象深い”天”にまつわる『晴天(ハレソラ)』をイメージした名称とのこと。晴天の空のように心地よい上質なスタイルというコンセプト、素敵ですね。レソラビルの前には自然豊かな警固公園もありますし、ぴったり！天神という賑やかな街の中でも心落ち着ける空間を作ろうとする制作者さんの気持ちが伝わるネーミングです。地域の皆様とともに発展する『Resonant(共鳴する)』という思いも込めたダブルミーニングだそうで。とっても素敵！名前に思いを込めている劇場、好きになっちゃう～～！
レソラビルはヴィトンやバーニーズなど、ラグジュアリーブランドも入居しているためか、外観も内装も高級感溢れています。モノトーンでシックな雰囲気。劇場へ向かうエレベーターを使用する際も、ビル内が静かなため、背筋が伸びる空気があります。
劇場自体は『もてなし』と『しつらい』をテーマに掲げているそうです。ホワイエに机を置いて商談の場としたり、パントリーを利用して簡単な飲み物なども提供出来るそう。ETL7の際は、ホワイエは完全に物販として利用していましたが、会議やパーティなど様々な催しに使える劇場のようです。
ホール内はブラウンで統一されています。左右の壁の縦ラインと天井の横ラインが印象的なデザインです。つるつるの木目のフローリングを見ると、どうしても「体育館だ！」というイメージを抱きがちなのですが、ここは、お金持ちの学校の講堂みたいな…そんなかんじ。(イメージが貧困！)
ETL7の際は劇場公式HPのようにエンドステージ形態にしてはいたものの、最前列を潰して6～7列目間に中通路を作っていました。おまけに2列目(実質最前列)の下手と上手ブロックは1席しか置いていないという…座った方はラッキーガールですね！ETL7は全体的に客降り演出も多く、距離の近さを大切にしていた公演でしたが、大阪・福岡の近さは特に印象に残っています。
フラットなのですが、最後列でもそこまで気になった記憶は無いです。人が少なかったからかな。分からない。椅子も覚えてない。ヴィーちゃんのモツが飛び出したり、翌日北海道に飛んだり、色々大変だったのでこの劇場の記憶は非常に曖昧です。
【POWER OF LIFE～魁～ そらぷちキッズキャンプ支援プロジェクト】
会場：丸加高原特設ステージ
場所：北海道滝川市
最寄り駅：滝川駅
収容人数：？？？
公式HP：http://www.solaputi.jp/index.html
山です。見事に。札幌からバスで2時間かけて滝川駅まで移動し、そこから更に送迎シャトルバスで山をぐんぐん登っていくという、ドルステ史上最強にアクセスが困難な場所であり、ドルステ史上最も自然に四方を囲まれた場所です。前日夜に福岡公演があって、昼から開催なのに、よく出演しようと思ったな！？そして私もよくハシゴしようと思ったな！？かつてないほどタイムアタックを迫られた公演です。もう二度とあんな経験は出来まい。
この丸加高原、春には菜の花、夏にはコスモスが一面に咲くそうです。行った時は6月だったので一面の緑でしたが、花はなくともとても良い景色でした。普段舞台や2次元のおたくとして励んでいると自然と触れ合う機会は減るので、良いリフレッシュになります。空気がおいしいこと、それが最大のメリットであるかもしれません。
タイトルにもある『そらぷちキッズキャンプ』というのは丸加高原の中のキャンプ施設の名称なのですが、なんと日本初の医療施設が整ったキャンプ場なのだとか。難病を抱える子供たちが安心してキャンプを楽しむための施設らしく、MCで共演者のmisonoさんが施設の素晴らしさを語ってくださいました。
入口テントでは持ち込みの飲み物を回収され、手荷物検査をし、金属探知機での検査が。これも普段のドルステでは経験出来ない、他社主催の興行ならではですね。
ステージの前にネットが張られた場所をスタンディングエリアとし、そこから2.30mほど距離を取った場所に白い丸テーブルや椅子が設置され、更に後方には屋台が出店していて、立って楽しむこともゆっくり座って飲食しながら見ることも可能でした。屋台は北海道名産のジンギスカン串、スムージーや鯛焼きなどなど。おいしかった～！
特設ステージは前日の雨天の中スタッフが頑張って設置したとのことですが、木で底上げした床の上に鉄筋で枠を作ってあり、両脇には白いテントが。この醸し出される臨時感、フェス！！ってかんじですね。広大な芝生の上にぽつんとあるステージ、背景には青い空と生い茂る森林。そして、ステージからかなり距離を取った位置(目測10mほど？)にネットが張り出されていたため、最前列でも全然近くないという事態が。これにはちょっと苦戦させられました。
大自然というのは偉大ですね。持っているペンライトは意味を成さないし、普段以上に声を張り上げてコールしても空に吸い込まれていく。全てにおいて特異であるこの公演ですが、己のちっぽけさを痛感する場面が多々ありました。と同時に、自然の恩恵というものも存分に享受することが出来る素晴らしい場所でした。青空の下の『宝の地図』は一生忘れることが無い光景です。
【E.T.L vol.7 ～雨天決行★シャトルでキミを迎えに行くよ！～(名古屋公演)】
会場：中電ホール
場所：愛知県名古屋市
最寄り駅：栄駅/高岳駅
収容人数：425席(内車椅子席4席)
公式HP：https://www.chuden-hall.jp/organizer/
ぷれむんオータム名古屋公演で使用したテレピアホールのはす向かいにある劇場です。オータムの御礼参りをしていたリボアム兼チャームもとても多かった！
名前の通り、中部電力の関連会社である中部不動産が経営しており、劇場右隣には中部電力の本館が、左隣には西館が存在しています。1964年には一般社団法人日本建設業連合会のBCS賞を受賞。2019年に照明や音響設備を大改修し、客席照明は全てLEDに変えたそうなので、再訪したら印象が変わっているかもしれませんね。
ホール内部は明るい木目で統一され、落ち着いた雰囲気があります。壁のでこぼこのブロックが特徴的。客席はワンスロープとなっているので、車椅子の方にはありがたい設計ですし、客降り演出の際のキャストも使いやすいのではないでしょうか。落語の公演でもよく使用されるようなのですが、和室の楽屋が2室もあるからなの…？(そんな単純な)
ステージはそこまで高くは無いので席によってはやや埋もれる印象も。中通路より前の傾斜は緩く、中通路以降は傾斜がしっかりしているので、場合によっては後退した方が見やすいことも。ステージ下手には花道があり、ETL7でも活用していたので、下手前方だとちょっとしたお得感を味わえます。
近隣の栄公園や、フルムーンも散策していたテレビ塔周辺は歩いているととっても清々しい気持ちになれるので、サテンの風ならぬ栄の風を感じながらお散歩してみるのがオススメです！ぷれごが遊んでいた観覧車も徒歩圏内にあるので、栄駅周辺はお手軽に聖地巡礼出来るのがありがたい！
【CHaCK-UP―Episode.0―(兵庫公演)】
会場：神戸朝日ホール
場所：兵庫県神戸市
1934年に証券取引所として建築され、1994年に映画館を擁するオフィスビルとして生まれ変わる。2017年3月に神戸朝日ホールが営業を終了し、映画館『シネ・リーブル神戸アネックス』として生まれ変わりますが、こちらも2020年10月に閉館。
賑やかな三宮駅から5分ほど歩いた場所に、地上25階の超高層オフィスビルが高く聳えており、その低層階4Fに劇場は入居していました。低層階の外壁は旧証券取引所時代の外観を復元したとのことで、オシャレな三宮の街にぴったりな洋風の建物です。入口の大きな柱が特徴的で、ローマのコロッセオのような、ギリシャ神話の神々が出てきそうな…そんな雰囲気があるので、神話をモチーフにしたアンプラのデビューの場としては相応しかったのかもしれません。天王星のお城とも絶妙にマッチする外観です。
ステージは横に長く、エピゼロ東京公演のスペースゼロのステージよりもかなり幅があったためか、お城(舞台セット)の横が余っていました。ドロシーちゃんが採寸した紙を丸めてぶん投げる距離も長くなっていましたが、余裕で袖幕にIN！！流石です。お友達が野球経験がある強肩なので教わったのでしょうか。
客席内の白い壁が、ステージの真っ赤な一文字幕と袖幕を際立たせて上品な造りに。ホールは半円形であるため、客席はゆるやかなカーブを描いています。段差が1列ごとにあるため、後列でもしっかり見えた記憶が。横幅があるため後退してもさほど遠く感じないのが素敵！
中列がちょうど目線席となるのでおいしい想いをたくさん出来ました。G～H列間の中通路は特に、1部の皇子を探す場面や2部の客降りなど、近距離で見られるチャンスがたっぷり！中通路ーー！！結婚してくれーーー！！！(？)
三宮駅近なので、掃除屋が頼んだKOBEビーフのステーキは勿論、食事の選択肢はやまほどあります。個人的にはPATISSERIE TOOTH TOOTH 本店のケーキがほっぺ落ちるぐらいおいしくて、お店の雰囲気もおしゃれだったのでオススメ。食べログランキング5000にも入っている人気のお店です。
エピゼロ公演当時はクリスマス後だったため、イルミネーションがとっても素敵でした！神戸の一大イベント、ルミナリエも同時期に近くの会場で開催されています。(公演時は残念ながら終了していました)サティとマーニィが観光プランとして話題に出した生田神社やハーブ園もありますし、観光地としても大変魅力的な場所です。もう観劇とか関係なしに行きたい。普通に。好き。
まとめ
ドルステは大規模コンテンツとは呼べないとは思うのですが、それでも地方公演が出来ているというのは本当にすごいことだし、ありがたいことだと思います。どのアイドル達も1回は関東以外で公演を経験出来ているんですよね。スタッフさんの尽力なしには実現出来ないことだと思います。感謝が止まらない。
今後の5弾以降も地方公演が出来るように全力で応援していく所存です！！！YOSSHA！！！！
